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高精度精子検査Bコース

対象人工授精(AIH)を治療済みの方、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)の治療を検討の方、自分の妊孕(にんよう)性を速やかに知りたい方

基本検査、Aコースに加え、最高精度の4検査を含めた、当クリニックの全検査を行うコースです。この検査の目的は、選別後の精子を最新の技術でより詳細な精査をし、体外受精に使用するに値する選別された高品質な良好精子がどの程度の量確保できるかを確認します。
原則的に3~5日の禁欲期間をおいて精液検査を行います。当院では、鍵のかかる、毎回アルコール殺菌された、清潔に管理された採精室で精液を採取していただくか、ご自宅等で採取したものを持参頂きます(採取後1時間以内の持参が原則です)。

この検査でわかること

Aコースと同様に、源精液と選別後精液で高精度画像と動画比較試験を行うことにより、良好精子数やその状態がわかります。また実際に選別した精子について、DNAの構造・機能解析などより厳密な検査を行います。
また実際に高度な体外受精を行うことを想定して、精子に対して負荷試験(耐凍性試験)等、良好精子の選別作業を行い、形態不良、運動不良、DNAの損傷が激しい精子等、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)に使用するに値しない精子を排除し、良好精子だけを有する母集団に選別します。
選別前後でどれだけ、良くなったかがわかります。(空胞の数、DNAの状態など)
体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)に使用できる精子のボリュームが把握できます。
最終的な良好精子数が少ない場合には、数回分の精液を貯蓄して、体外受精や顕微授精に使用することもできます。
ご希望により、レディースクリニック(産婦人科)と密に連携を取りながら、妊娠の可能性と安全性の両面を高めるサポートを行っています。提携病院(都内5ヶ所、首都圏で10ヶ所)、協力病院(多数)もございますので、ご相談ください。

検査内容

Aコースの検査(5項目の精密検査)

合計4項目の精密検査(すべて源精液と選別後精液で比較試験)

  • 先体反応検査
  • 耐凍性検査(予備解凍)
  • ミトコンドリア局在検査(酸化還元能)
  • DNA構造・機能検査

ミトコンドリアのエネルギー産生能と中片の形状

精子中片(首の部分)には運動エネルギーを供給するミトコンドリアがあります。この画像はミトコンドリアに蛍光物質を取り込ませ、緑色蛍光検査によりミトコンドリアのエネルギー産生能と中片の形状を観察します。未成熟な精子はこの中片部の形状が成熟精子と異なる場合が多く、精子成熟性の検査としても有用です。この検査により、精子の中片部の形態が詳しく観察することができます。
非運動精子には蛍光物質が取り込まれないため、精子の運動能があることを画像上で確認できます。

DNA構造・機能検査

射精した精液には、個人差はありますが、通常は、DNAが壊れた精子(DNA損傷精子)が混在しているのが普通です。
良好精子の選別作業をご自身の精子の状態に合わせて行いますが、最終的に体外受精に使用できる精子かどうか、単一ヒト細胞(精子一匹)に由来するDNA fiberを断片化する高度な技術を使用し、精査します。選別後精子で、DNA2重鎖切断陰性率60~90%が目安になります。
体外受精を検討する際には、この作業を経て品質管理された無菌かつDNA損傷の少ない良好精子を使用することにより、流産等の様々なリスクを低減させることに寄与できると考えます。

左)正常DNA/右)断裂したDNA(程度 中)

左)正常DNA/右)断裂したDNA(程度 大)

様々な精子選別工程により、DNA損傷精子が減っていることを確認します。

選別前→選別作業後の良好精子群

ス・セットクリニック精子検査項目(ヒト精子の機能形態指標)

  検査指標 基本精子検査 高精度精子検査
Aコース
高精度精子検査
Bコース
WHO(世界保健機構)が定める一般的な
精子検査指標
精液量
精子濃度
総精子数
運動率
正常形態率
総運動精子数
高性能明視野光学顕微鏡で観察できる指標 運動能  
頭部形態  
頭部空胞  
各種高精度精子検査で
検出できる指標
DNA構造異常    
先体局在
(先体反応誘起能)
   
ミトコンドリア局在
酸化還元能
   
耐凍性能    
染色体分配精度     (○)
染色体異常     (○)

高精度検査の一部の検査につきましては試験的に導入を検討中です

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