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無菌・選別精子バンキング(良好精子保管)

無菌・良好精子バンキングサービス 
~qualified sperm banking system~

~はじめに、なぜ精子の選別をし、凍結保管することが有益なのか?~

無菌・良好精子バンキングサービス 当クリニックは、約30年間にわたり大学研究機関で研究開発された精子選別・凍結融解技術・ノウハウを臨床応用しています。具体的にはまず、精液からウィルス・細菌などを完全に取り除く技術を用いて精子の無菌化を行います。HIVウィルス及び細菌の無菌化については学会で報告をしています。また運動能の低い精子やDNAの損傷している精子の除去を行います。そうして得られた選別精子を用いることで、人工授精や体外受精の安全性が高まるものと考えています。

これまでは精子の評価は主として精子濃度、運動性を指標としていたため顕微鏡観察のみで良く、体外受精、顕微授精では採卵後に、得られた源精液から調製した新鮮精子を使用することが通常でした。検査技術の進歩により、当クリニックが実施する高度な精子精密検査(DNA構造解析検査等)が可能になりましたが、射精から媒精、顕微授精までの数時間以内に精子調製、多数項目の精子精密検査を完了し、検査済み新鮮精子を使用するには時間的余裕がありません。また射精毎に精液所見(精子濃度、運動率等)が大きく変動する方は、検査時と実際に採卵時の所見が大きく異なり受精に失敗することがあり、この点が非常に大きな問題になっていました。

当クリニックでは源精液から精子を洗浄、選別し、得られた精子懸濁液の一部を用いて精密検査を行ない、検査に使用しなかった精子懸濁液は凍結保存することが可能です。これにより実際に検査が済んでいる洗浄精子を凍結保管することにより、実際の治療に使用することができます。(精子精密検査に使用する精子量もある程度必要なため、凍結保管分が残らない場合があります。その場合にはできるだけ間隔を置かず、必要な禁欲期間を確保して採精をし、凍結保管をします。)しかしながら凍結期間中には精子が劣化するリスクもありますし、まだ十分なエビデンスになっていないので、今後も検討が必要です。

しかし現時点では、良い形での妊娠を希望されるご夫婦に対して、より良い精子選別・保管方法であると考えておりますので、この説明文書について、医師の説明を良くお聞きいただき、精子選別及びバンキングサービスの受診をご検討いただければと思います。

1. 手法が確立されていない新しい精子選別・保管方法であることについて

当クリニックの精子選別・保管方法は研究段階の新しい方法であり、選別後の精子を用いた治療の効果や受精率において、まだ多数例による臨床統計が正確な成績が出ていない方法であることを十分ご理解した上で、保管をお考えください。また保管中に精子が劣化するなどのリスクがあります。

2.精子保管の流れについて

① 精液の採取

当クリニック内の採精室において精液の採取をして頂きます。禁欲期間は2-7日の間でご来院いただくようにお願いしております。
採取後の検体精液は、速やかにクリーンルームへ移動します。

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クリーンルームにて、精子の選別・無菌化

精液を密度勾配担体に層積、遠心分離、沈澱した精子を回収し、沈降平衡法、沈降速度差遠心分離法などを組み合わせたエス・セットクリニック独自の技術・ノウハウによる工程を経て、精漿、ウィルス、細菌等を除去します。成熟した運動精子を濃縮します。この過程でDNA損傷精子の排除も行います。
当クリニックでは、このような工程で分離した作業を経て分けた精子を保管いたします。

当クリニックのクリーンルーム(無菌室)

クリーンルームは、空気中の浮遊微粒子の濃度が規定レベル以下に管理された閉空間です。クリーンルーム内では、患者様の細胞の取り違いをなくすように、一室一検体の作業を厳守しています。また、すべての工程について文書管理を行っており、高い安全性と品質を確保しています。

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精子の保管

精子の保管

選別後精子は、速やかに精子を液体窒素に保管します。
保管期間は4か月としますが、患者様が満60歳に至るまで、1年ごとに延長することができます。

本保管の対象外

  • 同意が得られない方
  • 婚姻または事実婚の関係にある者以外の間で子を設けるための保管を希望される方
  • 60歳以上で長期保管(5か月以上)を希望される方

ご希望により、レディースクリニック(産婦人科)と密に連携を取りながら、体外受精に使用するサポートも行っています。

提携病院(都内5ヶ所、首都圏で十数ヶ所)、協力実績病院(全国で多数)もございますので、ご相談ください。

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