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男性不妊に関するコラム

第3回:当院の検査で判明する代表的な不妊原因

以下では、当院の検査で見つけられる男性不妊の原因となる代表的な不妊要因の症例を紹介します。

1)当院の高度精子検査で発見される症例

1. 精子頭部の空胞

精子を顕微鏡で拡大して観察すると精子が活発に動いているかどうかが分かります。さらに拡大すると、精子の形態がきれいな楕円形になっているのか否かが分かります。しかし、動きが活発で精子形態が良好であっても、精子頭部に通常より大きな空胞や複数箇所の空胞が見られる場合があります。この場合、経験的な結論としては妊娠する確率は低いと言えます(ただし、現在研究中の段階です)。

2. 卵子への突入(先体反応)能力の欠如

精子は卵子に突入する際、精子の先体部分から酵素を放出することにより、卵細胞膜を破り受精に至ります。しかし、この卵子の膜を溶かすための酵素を放出する能力が十分ではない場合があります。この場合、精子が自力で受精に至る可能性は低くなります。つまり、自然妊娠はもちろん、人工授精や体外受精でも受精する可能性は大きく下がってしまいます。

3. DNA鎖の損傷

精子のDNAを観察すると、そのDNA鎖が部分的に断裂、あるいは全体的に断裂している場合があります(DNA損傷)。一見活発に動いているようにみえる精子であっても、このようなDNA損傷が生じている可能性はあります。 
DNA
損傷が複数生じている精子の場合は妊娠する確率は極めて低いと言えます。しかし、DNA損傷が生じていない精子を選別し、それを生殖補助医療(ART)に用いることにより妊娠確率が高まる可能性があります。

2)当院の男性不妊一般検査で発見される症例

■ 精索静脈瘤

精索静脈瘤は、男性不妊患者の約4割に認められるともいわれ、ある意味でポピュラーな疾患です。これは、簡単にいうと睾丸(精巣)周辺の血液がスムーズに流れることができなくなるもので、これにより睾丸の温度は上昇し、精子の状態に悪影響を与えます。治療は、程度によって薬物療法から外科的手術などの方法があり、これらの治療により改善するケースが多くみられます。


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