男性不妊に関するコラム第5回

第5回:精子のバンキング
    〜質の良い精子&耐凍性のある精子〜

1)選別した良好精子を貯めることができる

バンキングでは、選別した良好精子を保管することができます。すなわち、独自の技術により、DNAが損傷している精子や運動率の低い精子を排除した選別精子を保管できるのです。また、複数回のバンキングを行うことにより、量の不足がある場合でもその不足を補うことができます。

2)射精毎の精子状態(精子濃度、運動率等)の変動性の排除

射精毎の精子の状態の安定度は、個人差があります。すなわち、精子の状態が毎回安定している人もいれば、射精毎に精子の状態が大きく変動する人もいます。ここで問題になるのが、体外受精や顕微授精の採卵のタイミングで良くない状態の精子にあたってしまうケースです。それを排除するための手段としてバンキングがあります。つまり、良い状態の精子を保管しておくことによって、精子状態の変動性を排除することが可能となるのです。

3)冷凍状態に耐えた(耐凍性)強い精子を使用できる

精子を液体窒素により冷凍しそれを融解した場合、すべての精子が再び活動を始めるわけではなく、やはりある程度の精子は死んでしまいます。これは見方を変えると、融解した場合に再び活動を始める精子は、冷凍状態に耐えた強い精子であるといえます。そのような精子を用いることで流産率が低下するとの報告もあります(※ただし、現在研究中の段階です)。

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