乏精子症と診断されたら…

乏精子症は、精子が少なくなってしまっている状態です。

2021年のWHO(世界保健機関)の基準値では、1ミリリットルあたり1600万匹を下回ると乏精子症の状態ととされています。自然妊娠を望む場合の水準は5000万匹/mlといわれていますので、かなり少ない状態といえるでしょう。

ここでは男性不妊専門である当クリニックが考える、乏精子症に対する方針をお話しさせていただきますのでご参考にしていただければと思います。


乏精子症と診断されたらどうすればいいのか

①再度精子検査をする

精子の状態は体調の影響を強く受けます。
・直近で高熱を出した
・ストレスの多い生活を送っており体調不良が重なった
といったことでも検査結果に悪影響を与えるケースはよく見られます。
思い当たる節がある場合には一旦間隔をあけて再度検査をしてみるとよいでしょう。

当クリニックは精子検査に特化したクリニックであり、他院で乏精子症と診断されて再検査を希望して来院される方も多くいらっしゃいます。

②男性不妊検査(精索静脈瘤の検査)をする

複数回の精子検査で乏精子症の結果となってしまった場合には原因に応じた治療が検討されます。

総合的な男性不妊検査ができる医療機関での泌尿器科的な検査が必要となってきます。

乏精子症と診断されている方が受けるべき検査は、
・精巣の超音波検査
・下垂体ホルモンの検査
・より詳しい精子検査(精子精密検査)
になります。

男性不妊の代表的な原因である精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)は、触診と超音波検査で有無が確認できます。

乏精子症と診断をされていて、まだ泌尿器科的な男性不妊検査を受けたことがない方は、不妊治療をステップアップする前の検査をおすすめします。

検査結果によって乏精子症の治療方針を決める

以下エスセットクリニックにおける乏精子症の検査から治療までの流れの例をあげます。

このように乏精子症であっても検査結果によって治療方針は様々となります。また、それぞれの方針の判断は非常に高度となります。

現状を詳細に把握でき、かつ具体的な治療方針の提示ができる経験豊富な男性不妊専門医は全国に多くはありません。

不妊治療の前により詳細に精子について把握

何回か精子検査をしても常に乏精子症、男性不妊検査でも治療可能な要因は見当たらなかった…

このようなケースにおいて、エスセットクリニックでは高度生殖医療をするにあたって、事前の高精度精子検査をおすすめしています。

高精度精子検査では、独自の精子選別技術を用いて良好な精子がどれだけ確保できるかを確認、また通常の精子検査の検査項目にくわえ『精子DNAの切断陰性率』『先体反応誘機能』『ミトコンドリア形態』『耐糖性能』について検査します。

検査結果を男性不妊専門医が分析して適切な不妊治療を提示します。

また、高精度精子検査Bコース受診後には、エスセットクリニックで選別したDNAに傷のない良好な精子をレディースクリニックに持ち込む『精子選別バンキングサービス』をご利用することもできます。

男性にとって精子が少ないといわれることは非常にショックな出来事だとおもいます。

男性不妊はそのまま放置していても中々改善は見込めません、また最適な方針を選択するのは非常に高度な判断が必要となってきますので、一度専門機関に相談してみることをおすすめします。

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