不妊治療 病院の選び方とは

赤ちゃんがほしいのに、なかなか子供ができない・・・ そんな悩みを持っている方は多いかと思います。不妊治療をする場合、近くの病院にしたらいいのか?大きな病院にしたらいいのか?それとも専門のクリニックに行ったらいいのか?わからない方も多いのではないでしょうか?

今回は、不妊治療をするときの病院の選び方についての情報提供をさせて頂きます。


まずは不妊原因について確認しよう

1年間、子供ができなければ、不妊の可能性がある

「妊娠をのぞむ健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない場合」は不妊の可能性を疑いましょう。 通常、日本のクリニックや病院では、この一定期間を1年としています。

不妊の原因には、男性が原因、女性が原因、両方が原因と3種類があります。

不妊と聞くと、女性が原因と思う人が多いかもしれませんが、原因は様々です。治療をする場合は、男性の「精子の質」について、きちんと理解しておく必要があります。


夫婦の年齢や条件について確認しよう

病院を選ぶ前に、まず夫婦の年齢を確認しておきましょう。

もちろんすべてのご夫婦にあてはまるわけではありませんが、一般的には、年齢が35歳以上になると、男性は『精子』の、女性は『卵子』の老化により、男女ともに妊娠しづらくなるという報告がされています。

男女ともに年齢が35歳を過ぎている場合には、できるだけ男女でしっかりとした不妊検査をされた方が良いでしょう。


病院選びのポイントとは

不妊治療の病院選びにはいくつかのポイントがあります。

1.病院の大きさや規模で選ばない

2.通院しやすいか?

3.評判はいいか・実績があるのか?

4.勉強会に出てみる

 などがあります。多角的な視点で病院やクリニック選びをする方がご夫婦に合った病院が見つかる可能性が高いので、是非参考にしてみてください。


病院の大きさでは選ばない

不妊治療をうける場合、病院やクリニックの選び方はとても大切です。

結論からいうと、病院の大きさや規模だけで選ぶと失敗する確率が高くなってしまいます。

どこの病院を選んでいいのかわからない場合、つい病院の大きさや建物の立派さで選んでしまいがちです。

「これだけ大きい病院だから・・・」「いちばん立派な建物だから・・・」といった理由で選んでしまうと、間違える可能性が高くなってしまいます。

大きな病院の場合、医師の数が多く、「担当医制」ではない場合があります。

「担当医制」とは、ひとりの医師が診察を担当してくれる制度のことです。

担当医制度ではない場合、担当が変わると不安感がでたり、ストレスの原因となります。不妊治療をする場合、ストレスはなるべく減らしておくことがとても大事です。

逆に気に入らない先生だった場合には変えてもらえるようであればその点ではメリットがあるとも言えます。

またベルトコンベアーに乗ったように、機械的に対応されてしまうこともありますので、自分たちの話を良く聞いてくれて、同じ目線で悩みを共有してくれるような先生やスタッフがいる施設を選ぶようにしたいものです。

なるべく信頼できる医師に、担当してもらう事をオススメいたします。


通院しやすいか

不妊治療をする場合、病院に行く回数が増えてしまいます。

タイミング療法ですら、排卵誘発剤を1日おきに注射するなどの治療を受けると、毎日のように病院に行かないといけない場合があります。

仕事をしながらの通院は、身体にも、精神的にもストレスがかかるので、なるべく通える場所で自分に合った先生と病院・クリニックを見つけることが大切です。しかし、通いやすいからと言って、あまり評判や実績がないクリニックを選んでしまうのも避けたいところです。


評判はいいか・実績はあるのか

病院の評判や口コミはネットで調べることができます。

口コミをまとめたサイトなどもありますので、参考にしてみましょう。ただ、口コミはネガティブな情報が投稿される傾向もありますので、あくまでも参考程度にとどめ、自分にとって良い病院にめぐり合う機会をなくさないようにしたいものです。

基本的には、友人や知人など信頼できる情報源を元に判断をすることになりますが、あとは、医師どうしの評判は信ぴょう性が高いので、不妊を行っている産婦人科医、泌尿器科医の先生の評判を聞いてみるのもよいでしょう。

色々な角度から、情報を集めて、どの医師がいいのか?などを調べてみましょう。

ちなみに、「妊娠率が高い」と宣伝している病院やクリニックは要注意です。

そもそも妊娠率には疑問があります。妊娠率については、ご夫婦の年齢や不妊の程度に応じた妊娠率でないと正確な比較とは言えません。

そもそも顕微授精をする必要のないような若くて健常なご夫婦が多くをカウントしていれば、当然ながら妊娠率は上がります。クリニックや病院についての実績が上がるわけです。

逆に、妊娠が極めて難しいご夫婦を治療し続けた場合、妊娠する確率が低いので、妊娠率は下がってしまいます。

ご夫婦の年齢や不妊検査結果の状況等をできるだけ正確に把握し、その状態でこの施設で治療をした場合にはどのくらいの妊娠の可能性が見込めるのかを説明してくれる、信頼できる病院を見つけることが重要です。


勉強会に出てみよう

ある程度情報を集めたら、気になった病院やクリニックが開いている「勉強会」に出てみると良いでしょう。勉強会に出てみると、そのクリニックや医師の考え方や治療方法について詳しく知ることができます。またクリニックの雰囲気や働いているスタッフを見ることで、自分達に合いそうか直感的に感じられることがあります。

勉強会は基本的に「無料」で行っていることが多いので、是非参加してみましょう。専門的な内容が多く含まれますが、わかりやすく説明をしてくれます。

勉強会や講習会に参加する場合は、必ず夫婦で行くことがお勧めです。不妊の治療は夫婦で行うものなので、ご夫婦のお互いの負担をわかりあいながら、治療をすることで気持ちのすれ違いがでないよう、一緒に話を聞くのがオススメです。

クリニックの情報について正直に開示しているか?信頼できるか?についてご夫婦で見極めていただくことで、自分達に最適なクリニックが見つかるかもしれません。

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