一生に一度の手術にするために“結果にこだわる”精索静脈瘤手術を!

これまで精索静脈瘤手術は、治療効果がわかりづらいことと、ある一定の割合で発生する静脈瘤の再発による再手術、また副作用(陰嚢水腫等)による手術後の治療の長期化が問題とされていました。

また、精索静脈瘤の手術後、一般的には、精子濃度や運動率がどれほど増加したかを観察しますが、治療効果を正確に判定するには、これらの指標では不十分です。精液から精子を選別し、精密検査によって『質の良い精子』がどれくらい増えたかを知る必要があります

エス・セットクリニックはこれらの問題を解決しうる、高精度精子検査を専門とする当院ならではの新しい治療プログラムを開始しました。
顕微鏡下手術を得意とするベテラン医師チームが、治療効果の明確化を中心に、“治療の結果にこだわる” 精索静脈瘤手術を行っています。(手術3か月後に手術が成功したかどうかを超音波検査にて確認、質の良い精子がどれくらい増えたのかを精子精密検査で比較します。治療費に含まれています。)
​高精度精子検査Bコースを、手術の前後に割安な価格で2度受けることができる、非常にお得なセット価格になっています。

奥様と生まれてくるお子様のために、この手術を決断される患者様に、できるだけ一生に一度の手術としていただき、満足度が高い結果となるようスタッフ一同でサポートさせていただきます。


精索静脈瘤とは

性不妊症の代表的な原因として『精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)』というものがあります。

これは、精巣(睾丸)の血流が何らかの原因で悪くなってしまい、逆流してしまう現象です。逆流した血液はあたたかい血液であり、「精巣」を温めてしまいます。

その結果、精巣周辺の熱を解放することができず、精子形成や精子の運動性に悪影響を生じます。精巣は熱に弱く、熱を解放できないと、精子にとって最悪な環境が維持されてしまうのです。

この『精索静脈瘤』は、通常、軽度の場合は薬物療法やサプリメントなどにより改善が図られ、 程度が重くなると手術という手段が選択されます。


現状の治療の問題点とは

“精子の運動率が悪い ⇒ 重度の精索静脈瘤がある ⇒ 手術をする”

一見、この治療プロセスには何の問題も無いように感じます。精索静脈瘤が見つかっても、手術をすぐにするかどうかの選択は、精子検査の結果やご夫婦の年齢や治療歴を基に決めるればよいので、慌てて決断する必要はありません。

精索静脈瘤は命に別条のある疾患ではありませんので、すぐに手術をすすめられたとしても、逆に急いで手術をする必要はないのではないのかと疑うことも重要です。
実際、半年程度、薬物療法+サプリメントの治療で妊娠を狙う方法を選択するご夫婦もいます。

仮に手術を選択するとしても、できるだけ奥さんの身体的な負担を少なくしつつ、挙児を得ることを目的とするご夫婦であれば、精子の状態に合わせてご夫婦の取るべき治療を都度検討できる方が良いと思いませんか?

エス・セットクリニックの高度精子検査技術と組み合わせることで、ご夫婦の状況にあわせた効果的な治療プロセスを構築することが可能となります。

ごく一般的な精索静脈瘤の手術とエス・セットクリニックの手術には以下のような違いがあります。

つまりこれまでは、手術をすればそれで終わり、本当に良くなったのかどうかわかりにくく、良くなったかどうかがわからないため、この後の不妊治療をどうすればよいか?につながりにくい傾向にありました。

エス・セットクリニックでは、精索静脈瘤手術前、手術3か月、手術6か月後で、ご主人の状態をチェックします。担当医は、各々のタイミングで、奥さんに一番負担がない、成功率が高く妥当と思われる不妊治療を選択する提案をしていきます。
またクリニック全体で、手術後の6カ月間、責任をもってフォローしていますので、安心です。
手術の翌日は必ず傷口を良くチェックします。ほとんどありませんが、傷痕などに不安がある場合には、必要に応じて2週間後や1か月後にも診察を行ってます。

術後3ヶ月後にエコーを使った静脈瘤の検査を行います。手術が成功して、本当に精巣の血液の逆流が無くなっているかどうかを確認するためです。
実は、私たちとしては、手術が上手くいったかどうかを明らかにしてしまうこのプロセスは挑戦的な試みですが、手術を受けた患者さんは、精子に悪影響を及ぼしていた『逆流の消滅までを確認できることで、安心して今後の生活を送ることができます。


また、術後3か月の時点で、簡易な精子検査を行い、精子濃度や精子の運動性が順調に向上しているかも確認します。改善が乏しい場合には、サプリメントを追加処方することもあります。

さらに、手術から6ヶ月後に精子の高精度検査を行います。
また精子の質がDNAレベルで良くなっていることを確認できれば、思い切って体外受精や顕微授精にチャレンジすることもできます。DNAの質が正常(DSB:DNA二重鎖切断陰性率80%以上)になっていることが確認できれば、しばらくは自然妊娠を狙う計画も納得して進めることができます。

エスセットの精索静脈瘤治療を受けるご夫婦は、その時々でご自身にとって最も確度の高い治療選択肢を医師と相談し、納得して選択できる点がメリットになります。

ほとんどの方にとって、精索静脈瘤手術は、“一生に一度の手術になります。

患者さんには痛い思いをしたこの手術が、今後の不妊治療成功のきっかけになるよう、結果にこだわった治療を行い、納得できる治療選択をしていただきたいと思っています。

① 術前検査+高精度精子検査Bコース

血液検査、心電図検査をおこないます。
ここまでは通常のクリニックと一緒ですが、エスセットクリニックでは、術前検査に加えて、高精度精子検査Bコースを行います。(Bコースの費用は検査費用に含まれます
※術前にBコースを受けないことも可能です。その場合費用はその分安くなります。

この検査は、精子の数や運動率といった基本項目から一歩ふみこんだ検査項目であり、体外受精等に使用できるレベルまで選別した運動精子に対して、「DNA構造異常」「先体反応誘起能」「ミトコンドリア局在」「耐凍能」の4つの精密検査を行い、『精子の実力』を十分に把握します。

② 精索静脈瘤の手術

ご本人の好きな音楽を流しながらリラックスしたムードの中、1時間程度の手術になります(両側の場合はその倍の2時間程度)。

傷は約2cmとできるだけ小さく、局所麻酔もできるだけ少なくし、患者さんの体への負担を極力少なくすることを心がけています。

手術の際に、ドップラー血流計という精密機械を使用します。静脈は結紮(けっさつ)する際に、へばり付いた大事な動脈を一緒に切断してしまうことがあり、これが陰嚢水腫等の副作用や精索静脈瘤の再発につながります。当クリニックでは、時間はかかりますが、医師がこのドップラー血流計で一本ずつ血管の音を聞き分けながら、確認しあい、動脈をできる限り確保し、静脈はすべて結紮します。リンパ管もできる限りたくさんの本数を温存します。結果として、副作用や再発がほとんど無い手術をおこなっています。

③ 翌日検査

エス・セットクリ二ックでは、手術の翌朝にも傷口の状態をチェックし、異常の発生がないかを適時に発見できる体制をとっています。

④ 3か月後の検査

精索静脈瘤の手術により、血液の逆流等がどの程度改善しているのかを、エコー(超音波装置)を用いてチェックします。ほとんどの方はこの時点で、精巣に悪影響をおよぼす逆流が無くなっていることを実感できると思います。

また、精子の質が順調に改善しているかを、簡易精子検査で確認します。(これらの検査費用も手術代に含まれます)

⑤ 6ヶ月後の検査

精索静脈瘤の手術後、6ヶ月が経過した時点で、もう一度、高精度精子検査Bコースを行います。(Bコースの費用も手術に含まれます)

この検査を再度行うことで、通常の体外受精や顕微授精に使用できるレベルにまで選別した運動精子が、DNA断裂の陰性率、先体反応やミトコンドリア局在、精子の耐凍能などの高度検査項目レベルでどれだけ変化があったのか?改善があったのか?を精子の動画や画像と、具体的な検査数値をもとに比較検討します。

Bコースの結果から、現時点でご夫婦がどの不妊治療を選択すればよいか?またどのくらい妊娠する可能性があるのか?を『精子の実力』から見極めて、成功する確率の高い不妊治療を推奨しています。
※術前後のBコースを選択しないことも可能です。


なぜ精子の状態をチェックする必要があるのか

手術で改善した場合でも手術で改善しない場合でも、精子の質を把握しておくことはとても大切です。

なぜなら、 次に進むべき治療手段を適切に選択できるからです。『精子の運動率』などは、非常に重要な要素です。
しかしながら、表面的な一側面に過ぎないということもまた事実です。

 これは、人を例にすると分かりやすいかもしれません。

例えば、人が具合が悪くなったときに、
・普通の人より動きが遅いようである
・普通の人より顔色が悪そうである
という判断をしているようなものとお考え下さい。

それ自体は重要な要素ではありますが、例えば血液検査をしたり、超音波検査をしたり、より詳細な状態を把握できれば、 打つ手が効果を発揮する可能性も高まります。

これは、『精子の状態』についても同じことが言えます。
術前・術後でより詳しい検査を行い、精子状態を正確に把握することで、 改善の程度を正確に把握し、 また、改善しない場合の原因特定ができる可能性が高まるのです。

精索静脈瘤の手術は、身体的にも金銭的にも痛みを伴うものです。
その大きな決断をするにあたっては、前後のフォロー体制までもしっかりと整えておくことをお勧めします。

当クリニックでは、手術後も半年間かけて責任をもってサポートさせていただきます。


精子をより詳しく検査

エス・セットクリニックでは、 男性不妊症に関連する4つの要素を、詳細な検査により明らかにします。 通常よりも詳しい精子検査をすることで、現状をより正確に把握し、これからご夫婦が行う不妊治療の成功率を高めるサポートを行っていきます。
高精度な精子の検査(精子のDNA損傷率、卵への突入能力他)を手術前後ですると、より詳しく精子の状態を知ることができます。手術を受ける前と、受けた後で正確なデータなどがあると、顕微授精や体外受精での成功までの回数、妊娠の確率などがより予測しやすくなってきます。

精子の質がDNAレベルで改善していることが確認できた場合には、手術前にうまくいかなかった体外受精にも自信を持って臨むことができるのです。

1.DNA構造異常

DNA二重鎖切断陰性率というものを測定することにより、DNA断裂がどの程度生じているかを把握します。

射精した精液には、個人差はありますが、通常は、DNAが壊れた精子(DNA損傷精子)が混在しているのが普通です。良好精子の選別作業をご自身の精子の状態にあわせておこないますが、最終的に体外受精に使用できる精子かどうか、単一ヒト細胞(精子一匹)に由来するDNA fiberを断片化する高度な技術を使用し、精査します。

選別後精子で、DNA2重鎖切断陰性率60~80%が目安になります。
十分な精子数とDNAや先体反応(卵への突入能力)の数値が格段に良化した場合には、自然妊娠狙いの治療に切り替える判断もできます。

体外受精を検討する際には、この作業を経て品質管理された無菌かつDNA損傷の少ない良好精子を使用することにより、流産等の様々なリスクを低減させることに寄与できると考えます。

2.先体反応誘起能

精子の卵侵入に必要な能力である「先体反応誘起能」、すなわち卵子に突入する能力の程度を把握します。

精子濃度(精子数)や運動率に問題がなくても、精子の卵子に突入する能力(先体反応)の程度が低い場合があります。この場合、そもそも体外受精や顕微受精に適合しない可能性があります。

本検査では、特殊な試薬と蛍光顕微鏡を用いて、精子の先体部分を染色します。

3.ミトコンドリア局在

ミトコンドリアの運動エネルギー生産能を把握し、中片の形状を観察します。

精子中片(首の部分)には運動エネルギーを供給するミトコンドリアがあります。この画像はミトコンドリアに蛍光物質を取り込ませ、緑色蛍光検査によりミトコンドリアのエネルギー産生能と中片の形状を観察します。

未成熟な精子はこの中片部の形状が成熟精子と異なる場合が多く、精子成熟性の検査としても有用です。この検査により、精子の中片部の形態が詳しく観察することができます。

非運動精子には蛍光物質が取り込まれないため、精子の運動能があることを画像上で確認できます。

4.耐凍性(保存に耐える能力)

精子が凍結保存に耐える能力があるのか?を検査します。これまで技術的に難しかった冷凍精子の保存技術。エス・セットクリニックでは、融解した時の精子生存率を高く維持したまま、凍結保存することが可能です。

冷凍保存をすることで、複数回にわたり、質の良い精子を貯めることができます。これにより、まとまった数の精子をストック保存することが可能になっています。

このように精子状態の詳細を把握することにより、以下のような効果が得ることができます。

精索静脈瘤の手術による影響を詳細に把握でき、 その結果、 治療の効果が十分であることの確認、もしくは、不十分である場合、次の手立てを選択するための重要な情報を得ることできるということです。


執刀する外科医について

エスセットクリニックでは、男性不妊専門の医師、精索静脈瘤の治療について詳しい医師が7名在籍しています。執刀する泌尿器科医師も4名おります。

どの医師も、手術件数が多い病院で十年以上経験を積んだ泌尿器科の医師です。


エスセットクリニックの手術内容

エスセットの精索静脈瘤手術は、“治療の結果にこだわる”特別な治療プログラムです。
術後の翌日に傷のチェック、3ヶ月後にエコーを使った血液の流れの検査と簡易精子検査を行います。さらに、精索静脈瘤の手術から6ヶ月後に精子の高精度精子検査Bコースを行います。

エス・セットクリニックの手術内容          金額(税込)      
精索静脈瘤 片側のみ手術
(手術、術後で1回分の高精度精子検査Bコース【定価12万円】、3か月後の簡易精子検査とエコー検査費用も含みます)
398,000円※精子検査が2回、効果測定のエコー検査含む
精索静脈瘤 両側の手術
(手術、術後で1回分の高精度精子検査Bコース【定価12万円】、3か月後の簡易精子検査とエコー検査費用も含みます)
505,000円※精子検査が2回、効果測定のエコー検査含む

高精度精子検査Bコース120,000円(税抜)が計1回分含まれています。
※術後のBコースを選択しないことも可能です。その場合費用は安くなりますので、お問い合わせください。


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