都営新宿線岩本町駅A6出口徒歩10秒
秋葉原駅昭和通り口徒歩4分
無精子症は、男性の1%程度にみられる精液中に精子が確認できない状態です。
よく言われていることですが、精子検査は結果に非常にばらつきのある検査です。
例えば高熱が続いたり、体調不良であったりといったことでも結果に大きな影響を与えます。
その為一度の精子検査で無精子であっても、たまたまそうなってしまったという可能性もあります。
まずは精子検査を複数回おこない本当に無精子症であるかの確認が必要となります。
精液中に精子が少しでもいる場合と全くいない無精子症では大きな違いがあります。
精液中に精子が全く見られない無精子症では、精子を回収する方法はTESEによって精巣から精子を回収することが唯一の選択肢となります。
精液中にわずかでも精子が見られるようであれば射出精液を用いての顕微授精なども可能となってきます。
TESEは精巣への負担が少なくなく、何度もできる手術ではありませんので、本当に無精子症であるのかの確認はその後の治療方針に大きな影響を与えます。
無精子症には精子の通り道が塞がれてしまっている閉塞性無精子症(OA)と、精子を作る機能(造精機能)が低下して無精子になる非閉塞性無精子症(NOA)があります。
同じ無精子症であってもどちらであるかによって治療方針が変わってくることもあるのでまずはどちらに該当するのかを検査する必要があります。
閉塞性無精子症は塞がってしまっている経路を再建することで精液中に精子が出現することがあります。ただし、必ずしも精子が出て来るとは限りません。精子が出現してこない理由としては、閉塞している期間が長くなっていたりといったようなことが考えられます。
非閉塞性無精子症の場合は、染色体異常などの先天的疾患がみられるケースにおいては、手術によって精巣から精子を直接採取(TESEといいます)ことが挙児のための唯一の方法とされています。
精子を作る機能が何かしらの理由で低下してしまっている場合は、原因に応じて治療方針を決めていきます。原因が判明している場合はその治療を進めることで精液中に精子がみられるようになるケースもあります。
治療可能な原因の代表例は精索静脈瘤となります。当クリニックでも無精子症又はタイミングによって無精子となってしまう(crypt azoospermia)方が精索静脈瘤術後に精子が出現するケースがみられています。