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精索静脈瘤 Varicocele

精索静脈瘤

精索静脈瘤 精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう varicocele testis)は、男性不妊症の約4割に認められるといわれ、代表的な原因のひとつです。
これは、精巣から心臓に還る血管(静脈)のネットワーク異常で、血流が滞り、渋滞が逆流になって、精巣の周囲で瘤(こぶ)を形成してしまうものです。
これにより精巣の周囲の温度が上昇し、精子の形成に重大な悪影響をあたえてしまいます。
治療は、程度によって漢方薬などによる薬物療法から外科的手術などの方法があり、これらの治療により完治するケースがあります。 ※左図:本来は青色ですが、精索静脈瘤が原因で静脈血流が渋滞・逆流し、温度が上がり明るい色が映し出されるエコー画像

精索静脈瘤について

精索静脈瘤の治療

治療は大きく分けて、薬物療法と手術療法の2つがあります 費用を見る

当クリニックの精索静脈瘤手術について

当クリニックの精索静脈瘤手術は、以下の5つの特徴があります。

① 日本に50名に満たない生殖医療専門医と泌尿器科専門医の両方をもつ男性不妊のエキスパートが手術を行います。
② 傷口が小さくて済む『低位結紮術』で行ないます。顕微鏡下低位結紮術という術式です。
 a)この術式は、切開が小さく2cm程度で済みます(高位だと4~5cm)。
 b)当クリニックでは患者さんに合わせて、局所麻酔を独自のノウハウで行ない、可能な限り少量の麻酔で、体への負担を最小限に留めます。
 c)術後の回復も速やかです。術後、歩いて帰宅、飲食も可能です。ただし、手術当日の飲酒は控えて下さい。
③ 手術は日帰りで、基本的に土曜日に実施しますので、翌日が日曜日、仕事復帰は月曜日から、というメリットがあります。
④ 手術施行にあたっては、2名の医師で互いに確認し合いながら、超音波ドップラー血流計を用いて音で確認しながら、動脈・リンパ管の温存や、動脈にくっついた細かい静脈も一本一本もれなく結紮(切断)します。したがって、静脈瘤再発のリスクは非常に低く抑えることが可能です。
⑤ 最新の医療機器・最良の備品を用いて手術します。手術用顕微鏡(カールツァイス社製)や血流の確認に用いる超音波ドップラー血流計(ハデコ社製)等、この手術においてはハイスペックともいえる機種を使用しております。
片側(通常左側)の場合、手術時間は1時間程度です。

当クリニックの精索静脈瘤手術は、直近の1年間で130件を超えており、国内でも有数の手術件数を誇ります。またここ5年間で再発例はありません。

一生に一度の手術を最善の結果にするため、
クリニックでの手術をお勧めします

当クリニックの精索静脈瘤術後プロセスについて

言うまでもなく、精索静脈瘤の手術後に「実際に静脈瘤が縮小・消失している。」「実際に精子所見が改善している。」ことが重要です。
当クリニックではこれらの確認のための診察を設けており、術後数か月後に実施しています。
手術を受けた方全員が対象です。
さらに精子所見の改善だけでなく、受精-妊娠がしやすくなったか(妊孕性)を解析・検証する高度精子解析検査(Bコース)も組み入れています。(希望者のみ)
もちろんBコースの結果次第では、採卵するレディスクリニックへの選別精子をお届けするサービスも行ないます。(別途料金がかかります)
術後の精子所見の改善効果が現れるまでに半年~1年程度を要することもあるため、早めの手術決断が大切です。
半年~1年期間を待てない場合には(奥様の年齢等)、選別精子を用いて体外受精や顕微授精を実施する、“同時並行”が現実的な選択となります。
※術後再発例には、静脈塞栓術(放射線科で精巣静脈に塞栓物質(血管の中にコイルなどを)を詰める)という方法もあります。

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