男性不妊スタンダードセット(実効精子検査+一般検査)
男性不妊検査をはじめからしっかりとしておきたいご夫婦が、多く受診される検査になります。
当クリニックでは、レディースクリニックや他の泌尿器科で『精液に問題がある』と指摘されたご夫婦が、より詳細な検査を希望して受診されてます。
【男性不妊スタンダードセット】は、【実効精子検査】と【男性不妊一般検査】のセット検査です。
【実効精子検査】は、基本的な検査項目に加え、精液中からDNAが細かく切れてしまった不良精子をできるだけ排除し、選り分けた良質な精子群(実効精子)の精子数・精子の運動率を調べることで、従来の精子検査に比べて、精子の診断精度が向上しています。
【男性不妊一般検査】は、代表的な男性不妊要因である“精索静脈瘤”の有無を調べる超音波検査や造精機能に関連する男性ホルモンのバランス等を調べる血液検査・尿検査等からなり、精子以外の不妊要因をチェックします。当院の精索静脈瘤検診(精巣触診・超音波検査)は、男性不妊診療経験豊富な泌尿器科の医師が行います(検査技師はエコーを行いません)。
検査結果をもとに、治療可能な男性不妊要因を精査し、結果が出る見込みが高い治療から順に進めています。男性不妊初診セットより詳細な精子検査を実施することで、診断精度が高まり、男性サイドからご夫婦がとるべき不妊治療の選択がしやすくなります。できるだけ早く妊娠という結果に到達したいご夫婦にお勧めしたい男性不妊検査です。
目次
男性不妊初診セットとの違いは
男性不妊初診セット、男性不妊スタンダードコース共に精子検査と男性不妊検査のセット検査となります。
男性不妊セットの基本精子検査は、源精液の、精液量、精子濃度、運動率、正常形態率を測定しています。男性不妊スタンダードコースに含まれている実効精子検査では、基本精子検査の検査に加えて、源精液の状態から明らかに妊娠に不向きな不良精子を除去した実効精子群についても検査を実施します。
実効精子検査
2~5日の禁欲期間をおいて採取された源精液について検査を行います。精液量、精子濃度、運動率、正常形態率を臨床検査技師が測定します。
さらに、精液中からDNAが細かく切れてしまった精子をできるだけ排除して選り分けた良質な精子群(実効精子)の、精子数・精子の運動率を調べます。基本精子検査に加えて、精子の質をより詳しく調べる検査です。
男性不妊一般検査
問診、血液検査、尿検査、視診・触診・超音波(エコー)検査により、精子検査だけでは判明しない男性不妊要因を探索します。精巣の触診と超音波検査は泌尿器科医師が行い、手術適応があるかどうかも診断します。
体外受精や顕微授精をご検討または治療中のご夫婦は、精子の質をより詳細に把握のできる高精度精子検査Bコースの受診を推奨しています。ART(体外受精、顕微授精)用に選別した精子群を精密検査し、「精子の実力」を十分に把握する検査です。
検査の流れ
実効精子検査及び男性不妊一般検査
- 問診(⇒男性不妊一般検査及び事前に医師に相談したい場合のみ)
記入いただいた問診票に基づき、男性不妊専門医が現在の症状確認及び検査の説明を行います。
- 視診・触診・超音波(エコー)検査(⇒男性不妊一般検査)
精巣、精巣上体、精管、前立腺等の検査を行います。特に男性不妊の方の約4割にある原因といわれる精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)の有無を精査します。
- 採尿
精子に悪影響を及ぼす炎症の有無を検査するため尿を採取。
- 採精(⇒精子検査)
二重防音の清潔に管理された採精室にて採精。
- 採血(⇒男性不妊一般検査)
精子形成に関連するホルモン6種検査のため、血液を採取。

POINT
- 基本検査に加え、重度にDNAが損傷している精子を除去した実効精子群がどれだけ確保できるかを調べます。
- ご自身の精子の拡大画像と動画データはお持ち帰りになれます。
- 男性不妊一般検査では、男性不妊患者の約4割に認められるという精索静脈瘤の有無を医師が触診と超音波で確認します。
- 精索静脈瘤は、医師の触診により、グレードⅠ~Ⅲ(軽度~重症)の重症度判定を慎重に行います。
- 重症の精索静脈瘤が発見された場合の手術適応は、実効精子検査と超音波検査の結果に加えて、ご夫婦の年齢や治療の状況等も考慮し判断します。
※男性不妊スタンダードセットは検査結果が出るまでに一週間程度かかります。
治療の方針の検討
POINT
まずは医師と問診をおこない、出来るだけ自然な妊娠を目指します。



エス・セットクリニック初診担当泌尿器科医師
(左からDr.佐々木、Dr.中條、Dr.青木)
治療(主に精子の質の改善を目指します)
- 生活指導・食事指導・運動指導
- 造精機能障害による乏精子症・精子無力症の治療
- 精索静脈瘤の治療
- 勃起障害の治療
- 射精障害(膣内射精障害、逆行性射精、早漏)の治療
約3ヶ月の薬物療法を経て再来院⇒検査(精子検査)
精子検査の再検にて、主に精子運動率及び精子濃度の改善率の評価をし、必要に応じて治療方針を見直します。
精子検査の再検査は、5,500円(税込)を割引させて頂きます。
受精率・妊娠率の向上
通常は半年から1年程度で精子の質が改善され、妊娠に結びつくケースが増えてきます。医師の指導に基づいて真面目に生活習慣の改善に励む方は結果が出ることが多いです。
費用(税込)
初診時費用
男性不妊スタンダードセット (実効精子検査+男性不妊一般検査) | 60,500円 |
---|
男性不妊スタンダードセットは結果診察時に再診料として5500円がかかります。
2回目:診察+処方など | 5,500~18,000円程度 |
---|
初診時検査費用
実効精子検査のみ | 38,500円 |
---|
男性不妊一般検査のみ | 33,000円 |
---|
ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。
- 当院は完全予約制となります。
- 完全予約性のため、直接ご来院されての検査はお受けしておりません。あらかじめ電話またはメールでご予約をお取りください。
- 電話でのご予約が、最短の日程で確実に予約できるのでお勧めしております。