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晩婚化がすすみ、結婚が高齢化するにともなって、不妊症に悩むカップルは年々増えています。
不妊の定義は、以前は「妊娠を希望して、避妊をしないで性行為を行い、2年間子供ができない場合」とされていましたが、晩婚化が進む現在では、2年間ではなく、1年間子供ができなければ不妊と短縮されました。
自然に子供ができればいいのですが、男性も女性も年齢を重ねてしまうと、出来づらくなってしまいます。
今回は、自然妊娠しにくいカップルが、初めにする不妊治療である、タイミング療法についてご紹介いたします。
最後の部分で、タイミングの成功率を高めたいご夫婦におススメの『落ちてしまった精子の機能を補正する方法』についても説明します。
タイミング療法は、『最も妊娠しやすい日を指導すること』以外は自然妊娠と全く変わりません。
排卵日を正確に予測して、性行為をするタイミングを医師が指導して、妊娠に導く療法です。自然周期によるものと、排卵誘発剤を使って、人工的に月経の周期を作るものがあります。
多くの場合、不妊原因が見つかったら、その治療や薬物療法を行いながらタイミング療法を行うことが多いようです。
排卵後の卵子が生きている時間は半日~1日ほどです。精子が膣の中で生きていられるのは、1日程度と言われています。卵子はそのタイミングで精子と出会う必要があります。
妊娠のしやすさのピークは排卵日当日と、前後になります。排卵日の3日前から排卵後2日ほどは妊娠しやすいと覚えておきましょう。
タイミング療法では、排卵日を正確に予想し、タイミングよく性行為を行うことで妊娠の確率を増やすことができます。不妊治療のなかでも、肉体的、金銭的な負担の少ない治療の方法です。
排卵周期が一定の人であれば、「排卵日」から次の月経まで14日かかります。排卵がスムーズな人にはあまりないようですが、卵胞の膜が厚く、なかなか膜がはちきれない場合等に起こる排卵痛は、排卵日の前日・翌日を含めた約3日間おこります。あまりにも痛みが強い場合には主治医に相談するのが良いでしょう。
排卵の周期が28日の人なら「28日(月経)-14日(排卵日)-3日(頚管粘液の増加)=11日」、つまり月経開始後11日目から性交渉を行えばよいとされています。排卵周期が一定であれば、生理が来て14日目に夫婦生活をすると妊娠しやすいという説もあります。
ただ、「排卵周期」が一定でない人もいます。タイミング療法では、医師の診察や検査試薬で尿をチェックして排卵日を予測していきます。タイミング療法は3~6ヶ月を目安にしてみましょう。タイミング療法を6カ月ほどためして妊娠しない場合には、ステップアップして人工授精を医師から勧められる事が多いです。
負担の少ないタイミング療法ですが、タイミング療法には成功しやすい条件があります。
基本的な「不妊検査」を受けた結果
1.排卵があること
2.子宮や膣が存在していること
3.卵管が少なくとも片側は通っていること
4.精子検査結果に問題がないこと
この4つの条件を満たしていれば、タイミング療法をすることができます。泌尿器科的な視点でいうと、タイミング療法をする前に、精子の検査は必ずしておいた方が良いと言えます。
タイミング療法はそれほど高額な治療にはなりませんが、毎周期婦人科に足を運び検査を受ける奥様の精神的・肉体的な負担は結構なものになります。
精子検査は痛みも伴いませんし、精子の濃度、精子の運動性等の検査値が最低限のラインを超えているのかを知るだけでも安心してタイミング療法に取り組むことができるものです。
特に女性が35歳以上、男性が35歳以上の場合は、早めに妊娠という結果を出し、結果的に治療費を安く抑えるためには、精子検査をまず行い、この精子で妊娠がどの程度期待できるのかをあらかじめ調べておくことがよいといえます。初めに詳しく調べれば調べるほど、ご夫婦にとってより最適な治療を選択できる可能性が高まります。
あまり知られていませんが、精子の質をよくするのには、治せる原因が見つかるかどうかにもよりますが、最低でも半年から1年以上の期間が必要になります。精子は造り始めてからできるまでに、約80日程度かかるため、環境を変えてもすぐにはよくならないのです。
質の悪い精子で不妊治療を進めると、100万円以上の治療費がかかってしまうことも普通にあるのが現在の不妊治療の実状なのです。
妊活サポートセット
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タイミング療法では、医師が診察や薬などの処方、排卵のチェック、性行為のタイミングについてなどのアドバイスをしてくれます。
治療の内容については、クリニックや病院ごとに違い、料金によっても大きく変わってきます。
エス・セットクリニックの女性不妊外来では、
・生理後に卵巣の状態を調べます
・排卵誘発剤を用いて治療します
・生理5日目から1週間後に超音波にて卵の育ち具合をみる
・月経周期10日目から排卵日の予測のため、頸管粘液、プラス尿での排卵チェック、超音波
・排卵直前になると、夫婦関係を持つ日を指定
・高温期になったら飲む薬を処方
クリニックや医師によって考え方やアドバイスが違うので注意してください。
タイミング療法はどの程度続けたらいいのでしょうか?
一般的には、3~6回とされています。つまり、3ヶ月でタイミング療法をおこなうことになります。
男性がEDや体調を崩してしまった場合、タイミングを取るのが難しいことがあります。
タイミング療法をする場合、精子に問題がないか?について、先に調べておくことがオススメです。
精子に問題がなく、子供ができない場合、人工授精をしたほうがいいのか?などを検討するようにしましょう。
焦ってストレスがたまる・・・
タイミング療法はどのタイミングでやめたらいいのか?について、悩む人が多くいらっしゃいます。特に30代も半ばをこえた方などは、年齢的にも焦りがでて、半年も続けるのか・・・と思ってしまうものです。
さらに、内診についても、何度受けてもなれない・・・という事が多いです。
やめる勇気もないし、相談できる相手が医師しかいない・・などストレスがたまることも多くあります。
疲れたら、一度治療を休むのもひとつの手です。
不妊治療は焦らず、しっかりとした情報をあつめて、よい病院、よいクリニック、よい先生を探すようにしてください。