〒101-0033 東京都千代田区神田岩本町1-5-7F
(JR秋葉原駅昭和通り口徒歩4分、岩本町A6出口徒歩10秒)
受付時間 | 11:00~18:00 |
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定休日 | 無し |
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Bコースは、ART(体外受精、顕微授精)用に選別した精子群を精密検査し、「精子の実力」を十分に把握する検査です。良好精子を選別する技術を保有する当クリニックならではの高精度検査です。
対象:
●顕微授精(ICSI)を何度か失敗していて、精子の質の精査をしたい方
●エス・セットで選別した精子をレディースクリニックへ持ち込みたいご夫婦
●体外受精にステップアップする前に、ご主人の精子の質を見極めておきたいご夫婦
●精索静脈瘤手術をするかどうかをBコースの結果を見て判断したいご夫婦
基本検査、Aコースに加え、精子をDNAレベルで解析する最高精度の検査(特許技術:特許番号5760206)を含めた、当クリニックのすべての精子検査項目を行うコースです。この検査の目的は、通常の体外受精や顕微授精に使用できるレベルにまで選別した運動精子をスライドグラスに貼り付け、精子のDNAが損傷している度合い、先体反応、ミトコンドリア等の検査を行い、「精子の実力」を詳細に把握することです。
体外受精や顕微授精への使用に値する競争力の高い良好精子がどの程度の量確保でき、それらの質が合格水準にあるのかどうかを確認し、現時点での体外受精等の成功率を男性サイドから評価します。
採精後、検査に5時間程度かかるため、検査の受付は、午後2時最終となります。また、一日の検査可能件数は4件までとしており、事前の予約が必ず必要となります。
原則的に2~5日(2,3日程度をお勧めしています)の禁欲期間をおいて精液検査を行います。当院では、鍵のかかる、毎回アルコール殺菌された、清潔に管理された採精室で精液を採取していただくか、ご自宅等で採取したものを持参頂きます(※採取後1時間以内の持参が原則です)。Bコースに関しては、検査の精度に万全を期すべく、ほぼ全ての方に採精室での採精をしていただいています。
Aコースと同様に、源精液と選別後精液で高精度画像と動画比較試験を行うことにより、良好精子数やその状態がわかります。また実際に選別した精子について、DNAレベルで、構造・機能解析するなど、より厳密な検査を行います。
また実際に体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)をおこなうことを想定して、精子に対して負荷試験(耐凍性試験)等、良好精子の選別作業を行い、形態不良、運動不良、DNAの損傷が激しい精子等、体外受精や顕微授精に使用するに値しない精子を排除し、良好精子だけを有する母集団に選別します。
源精液での状態と、エスセットの精子選別をした後で、どれだけ良好な精子が取れるのかがわかります。(DNAの正常な精子の割合、卵子への突入能力等の状態)
体外受精や顕微授精に使用できる総精子数が把握できます。顕微授精で最低100万匹以上、体外受精で最低500万匹以上等の指標があります。
選別後に良好精子数が少量しか確保できない場合には、-200℃の凍結に耐える能力が確認されていれば、数回分の精液を凍結貯蓄して、体外受精や顕微授精に使用することも検討します。
レディースクリニック(産婦人科)と密に連携を取りながら、当クリニックで選別した精子を持ち込み、妊娠の成功率と安全性の両面を高めるサポートを行っています。
全国80か所以上のレディースクリニックや大学病院等の総合病院に持ち込んだ実績があります。
当クリニックの選別精子を上手に扱っていただける提携医療機関もありますし、現在では、ほとんどのレディースクリニックで持ち込みが可能ですので、詳しくは事務局までご相談ください。
精子中片(首の部分)には運動エネルギーを供給するミトコンドリアがあります。この画像はミトコンドリアに蛍光物質を取り込ませ、緑色蛍光検査によりミトコンドリアのエネルギー産生能と中片の形状を観察します。未成熟な精子はこの中片部の形状が成熟精子と異なる場合が多く、精子成熟性の検査としても有用です。この検査により、精子の中片部の形態が詳しく観察することができます。
非運動精子には蛍光物質が取り込まれないため、精子の運動能があることを画像上で確認できます。
先体局在検査では、ご自身の精子が先体反応を起こして卵に突入する能力が十分にあるかどうかを調べます。
精子濃度(精子数)や運動率に問題がなくても、精子の卵子に突入する能力(先体反応)の程度が低い場合があります。この数値があまりにも低い場合には、自力で卵に突入することが必要な人工授精や体外受精に適合しない可能性があります。
レディースクリニックでの精子検査で、精子の数、運動率とも良好であったにもかかわらず、顕微授精を7度失敗した方がいらっしゃいました。この方の先体局在検査をしたところ、先天的に先体が欠損してること判明し、これが極めて低い受精率の原因であることがわかりました。
本検査では、特殊な試薬と蛍光顕微鏡を用いて、精子の先体部分を染色し、先体反応を起こす能力がどの程度あるのかを検証します。
先体反応誘起率は、自発的に先体反応を起こした精子の比率(A)と人工的に先体反応を起こさせて、最終的に先体反応を起こすことが予想される精子の比率(B)から割り出します。先体反応誘起率=A/B%。男性不妊治療後も、先体反応誘起率が著しく低い場合には、ご自身の精子が自力で卵に突入し受精させることは難しく、人工授精や体外受精での受精が困難と判断されることがあります。
精索静脈瘤の手術やある一定期間の薬物療法で先体反応誘起能が改善するケースもあります。
射精した精液には、個人差はありますが、通常は、DNAが壊れた精子(DNA損傷精子)が混在しているのが普通です。
良好精子の選別作業をご自身の精子の状態に合わせて行いますが、最終的に体外受精に使用できる精子かどうか、単一ヒト細胞(精子一匹)に由来するDNA fiberを断片化する高度な技術を使用し、精査します。選別後精子で、DNA2重鎖切断陰性率(DSB陰性率)60~80%が目安になります。ご年齢にもよりますが、DSB陰性率が60%を下回るケースは、高額な治療である体外受精や顕微授精の前に、改善可能な男性不妊原因の治療を推奨するケースが多いです。
体外受精や顕微授精を検討する際には、この作業を経て品質管理された無菌かつDNA損傷の少ない良好精子を使用することにより、流産等の様々なリスクを低減させることに寄与できると考えます。
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高精度精子検査Bコース | 132,000円 |
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高精度精子検査Bコース | 88,000円 |
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