無精子症をチェックするための方法とは?
精液中に精子が認められない無精子症、本当に無精子症かどうかは精液検査をおこなわないとわかりません。
あてはまったら無精子症というわけではありませんがここでは無精子症の方に共通してみられることの多い項目を紹介させていただきます。
目次
無精子症のセルフチェック
無精子症のセルフチェックポイント
- 不妊期間が1年以上ある
- 精巣の大きさが小さい(長い部分の幅が3cm程度あれば正常で、幅が1㎝程度の場合には小さいとされます)
- 過去に性病にかかったことがある
- 鼠経ヘルニア術後である
- 陰嚢にこぶのようなものがある
上記チェックポイントに複数あてはまるようであれば、男性側に何かしらの原因がある可能性があるので、専門機関を受診して問題がないかきっちり確認することをおすすめします。
チェックポイントに該当する方にはこちら『男性不妊初診セット』
精子検査だけでは不十分?
精液中に精子があるかどうかは精子検査をおこなえばわかります。
精子検査といっても機械の測定であったり、スマホ等でおこなうような検査では正確に精子を検査できていないことがあります。精子がたくさんあれば確認はできるかもしれませんが、精子が極端に少ない場合は自分で観察をしても精子を見つけることは難しいでしょう。
無精子症と診断されても、精液を遠心機にかけて濃縮することでほんのわずかですが、精子が確認できることもあります。
精子検査の専門病院で、検査経験豊富な臨床検査技師の検査に頼ることが一番正確です。
仮に精子が見つからなかった場合でも、インフルエンザ等の高熱を出したり、体調の問題でその日たまたま精子がいなかっただけ、ということもあるので複数回の検査をすることが望ましいです。
また、精子検査では精子の有無しかわからないため、無精子症検査は精子検査以外の検査も非常に重要になります。
下記に大まかな流れを紹介します。
無精子症の検査の流れ
無精子症の検査は精子検査が入り口となりますが、実は精子検査以外にもいくつか必要な検査があります。
これには無精子症といってもいくつかの種類があり、どれに分類されるかを知ることでその後の治療方針が変わってくるからです。
1例としてエス・セットクリニックにおける無精子症の検査の流れを紹介させていただきます。
エス・セットクリニックの無精子症検査の流れ
男性不妊初診セット
男性不妊初診セットは、精子検査、血液検査(ホルモン検査等)、触診、超音波検査を実施します。
精子検査では、精子が見つからない場合には遠心処理をかけて精液を濃縮し、精子の有無を確認します。
触診、超音波検査では、精子の通り道に問題が無いか、精子を作る機能に悪影響を与えるものが無いかなどを確認していきます。
ホルモン検査では、無精子症の方に多く見られるホルモン値の上昇が無いか、男性ホルモンがきちんと分泌されているかを確認してきます。
上記項目を総合的に判断して、『閉塞性無精子症』、『非閉塞性無精子症』の確定診断に至ります。
染色体検査
無精子症の確定診断後の次のステップとしては染色体検査(遺伝子検査)が一般的です。
特定の染色体異常があると精子を作る機能が著しく低くなってしまったり、場合によっては精子を全く生成していないことがわかります。
治療方針の決定
初診セット、染色体検査の結果をふまえてその後の治療方針を決定します。