そろそろ赤ちゃんがほしくてもなかなか出来ない・・・と悩んでいるご夫婦は多いと思います。
ネットを検索していると、「不妊(ふにん)」「不妊治療」「妊娠治療」などという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
そもそも、不妊の定義とはなんでしょうか?
「妊娠をのぞむ健康な男女が、避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠しない場合」は不妊ということになっています。 通常のクリニックや病院では、この一定期間を1年としています。
以前は一定期間を2年としていましたが、平成25年~26年にかけて日本産科婦人科学会によって一定期間が1年に短縮されました。
赤ちゃんがほしくて1年間夫婦生活をしても授からない場合、「不妊」を疑ってみる必要があります。
目次
不妊治療は男女一緒に受けましょう
不妊の原因は男女両方にある
不妊治療は、男性は「泌尿器科」の医師、女性は産婦人科の医師が専門となって研究や治療をしているのが一般的です。現在では、男性の不妊原因を研究する医師もいますが、まだまだ多くの人に知られていない現状があります。
泌尿器科と聞くと、なんだか恥ずかしい病気になったときにだけ行くようなイメージがありますが、精子の研究や男性不妊の研究は「泌尿器科の医師」がおこなっています。

不妊治療は、「生殖医療」「生殖補助医療」として夫婦を一緒に治療する必要があります。
これは、男性と女性の原因が50%ずつあるからです。最近では男女どちらかを専門的に診察するクリニックが増えています。
女性を婦人科医が、男性を泌尿器科医が診るのが本来不妊治療のあるべき姿だからです。
女性の不妊原因とは
女性の不妊の原因は、様々な原因があります。 女性の場合、大きく分けて、「排卵障害」 「卵管障害」 「着床障害」 「子宮頸管障害」などが考えられます。

専門的な用語をかみくだいて言うと、月経周期がきちんとしているか? 卵胞が育っているか? 排卵がきちんと起こっているか? 子宮に病気がないか? 年齢に問題がないか? どこかに問題がある場合、妊娠しない・・という事が起こってしまいます。
特に女性の卵子は年齢よって質が大きく違います。
男性不妊の原因とは
男性不妊の原因は様々あります。精子が通過する場所に問題がある場合、精子を作るのに問題がある場合、精神的な問題でセックスレスになってしまう・・・など男性不妊の原因は人によって違います。

主な原因はこちらです。
詳細 | |
造精機能障害 | 精巣で精子をつくることに問題がある。「無精子症」など |
精路通過障害 | 精子を運ぶ通路に問題がある。 |
副性器機能障害 | 精巣上体、前立腺などに問題がある (精子の運動率が下がる) |
勃起障害 | 膣内で射精ができない |
その他 | 染色体、遺伝的な問題、原因不明 |
特に男性不妊のもっとも大きな割合を占め、治療が可能な原因は精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)と言われています。男性不妊の場合は、まず精索静脈瘤について疑ってみることが、早期に治療を終わらせる近道かもしれません。
特に男性不妊のもっとも大きな割合を占め、治療が可能な原因は精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)と言われています。男性不妊の場合は、まず精索静脈瘤について疑ってみることが、早期に治療を終わらせる近道かもしれません。
ブライダルチェックを受けよう
ブライダルチェックとは何か?
ブライダルチェックとは性感染症になっていないか?ちゃんと妊娠できるのか?について医師が調べてくれるサービスのことです。特に「クラミジア」などの性病は感染力が高く、不妊の原因になっている場合があります。炎症がある症状の場合は、薬物などの治療で改善することができます。

晩婚化にともないパートナーに対する思いやりとして、ブライダルチェックを受ける人が増えています。ブライダルチェックは女性もありますが、男性もあります。
女性の場合、まず問診、内診などをおこない、性病に感染していないか?妊娠がしやすい身体なのか?具体的には、月経の周期、過去の病歴、妊娠、流産の経験、生活習慣についてなどを聞かれます。
内診では、外陰部や膣内を視診、卵巣や子宮を触診、血液検査(HIVの検査など)を行います。病院やクリニックよって値段や検査項目が違っていますので、知りたい内容に合わせて診断を受けてみましょう。
男性のブライダルチェックの場合、精子や血液、尿検査で感染症になっていないか?などをチェックします。