精子とは何か?
子供が欲しいけれど、なかなかできない・・・という人は多いかと思います。不妊の原因は、男性と女性で半分ずつ原因があります。スムーズに子供を作るには、妊娠に対しての基本的な知識が必要です。

女性の身体の仕組み、妊娠のメカニズムだけでなく精子についても知っておく必要があります。そこで今回は、精子についての基本的な知識についてまとめてみます。
目次
精子はどうやって作られるのか?
ふだん、あまり気にしてはいませんが、精子はどのように作られるのでしょうか?

思春期になると、ホルモン活動が活性化し、精巣で精子が作られるようになります。
精巣には、精子のもとになる「精祖細胞」があります。
「精祖細胞」から精子になるまでには、約80日程度かかると言われています。 日々、約5000万~1億個の精子が作られていると言われています。
「精祖細胞」は細胞分裂をすることで、同じ細胞を作り出すことができます。そのため、精祖細胞はなくなる事はありません。
精子の数はどのくらいなのか?
精子は、1日に約5000万~1億個の精子が作られていると言われています。 精子は毎日、新しく作られ続けていきます。卵子の元になる「原始卵胞」は、在庫が減っていくのに対して、精子の元である「精祖細胞」は分裂して作られているため、減ることがありません。
精巣には、約10億個の精子を保存することができると言われています。
1度の射精で約1億~4億個の精子を出すことできます。
精子はどのくらい生きるのか
精子の寿命は24~27時間といわれています。性行為をおこない膣に精子が入ると、寿命が約2~3日まで伸びます。 妊娠したい場合、受精可能(精子が元気)な期間に性行為を行うことが大事です。
精子の数は年齢と関係があるのか?
精子の数と年齢は関係あるのでしょうか?
男性の身体も、年齢とともに老化していきます。35歳を境目に、精子をつくる機能も低下していく傾向があります。
精子は毎日作られていますが、やはり20代の方が精子の質はよい場合が多いです。
妊活をする場合は、年齢が早ければ早いほど、子供は作りやすいといえます。
正常な精子とは
正常な精子とはなんでしょうか? 正常な精子は、活発に運動し、形もきれいです。

精子は「DNA」と「中心体」と「しっぽ」でつくられています。鞭毛(べんもう)は動くためにあります。
ミトコンドリアはエネルギーを発生させます。前進するエネルギーはミトコンドリアによって決まってきます。
精子数、運動率、空胞数、全て正常値の精子は下の動画のようになります。
いかがでしょうか?たくさんの精子が元気よく動き回っているかと思います。
では、次の動画を見てください。
いかがでしょうか? 精子の数も少なく、空砲が目立ちます。精子もあまり元気がなく、運動が活発ではありません。
精子の検査は複数回受けよう
健康な精子は運動率が高く、形もきれいです。元気で健康な精子の定義はWHOで決まっています。
・精液量1.4ml以上
・精子濃度1600万/ml以上
・総精子数3900万以上
・運動率42%以上
・正常形態率4%以上(奇形率96%未満)
が基本的に 「健康な精子」 の最低限の基準になります。そんな精子の検査ですが、精子の検査は変動が大きいため、2回以上受けることをお勧めします。