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『採卵する前に、高精度精子検査がなぜ良いのか』

顕微授精を考えているみなさんに、まず知っておいていただきたいことは、顕微授精等の高度治療を受けても、半数以上のご夫婦は最後まで妊娠できずに治療を終えるということです。もちろん、治療を受ける施設によって患者の母集団が違うので、その割合は変わってきます。

不妊治療は終わりが見えない治療です。わずかでも卵子が採れると、治療には明確な終わりが来ません。

顕微授精を繰り返すことで、「私たちもいつかは妊娠できるかもしれない」と期待して、治療をなかなかやめられないご夫婦が多いのです。

精子検査は「技術の進歩」によって検査項目が増え、その精度が向上すると、今まで見えなかった異常が見つけることができるようになりました。

従来の基準では「良好」とされてきた精子でも、より細かく検査すると様々な異常が見つかります。それが治せない異常である場合、それまで医師から「精子は大丈夫です」と言われてきた男性が突然、「妻を妊娠させられないかもしれない夫」になってしまいます。

私たちエス・セットクリニックの男性不妊治療医は、ご主人の精子の選別結果や高度精子検査の結果をもとに、ご夫婦が今、顕微授精を行うことが妥当なのかを精子サイドから判定します。その上で、奥様側の状況を突き合わせ、今すぐ顕微授精をして本当に勝算があるのかどうかをご夫婦に情報提供をします。難しい状況の場合には、顕微授精に勝ち目が出るような道筋を一緒に模索します。

一回50万~100万円するといわれている顕微授精をする前に、ご主人の『精子の実力を把握することが、最短での妊娠を実現する近道ではないかと私たちは考えています。

  • POINT1

体外受精・顕微授精を推奨できるレベルにあるかを、精子のNAが損傷している度合いから判定

精子濃度(精子数)や運動率に問題がなくても、精子をDNAレベルで調べてみるとDNAに傷がたくさんあることがあります。この場合、胚の発生停止や流産をしてしまうことがあります。

下の右側の写真は、卵子に一匹の精子を注入する顕微授精を何度も繰り返しても妊娠しなかった男性の精子です。元気な精子の中にもDNAに数か所の傷があるものが混ざっていました。このような精子が多く存在していると初期流産につながりやすく、正常な妊娠ができないリスクが高まります。

エス・セットクリニックでは、通常の体外受精や顕微授精に使用できるレベルにまで選別した運動精子を検査し、精子のDNAが損傷している割合を検査します。選別後でDNAの損傷していない精子の割合(陰性率)が60%以上が体外受精を推奨できる最低ラインとしています。逆に60%を大幅に下回る場合には、一旦精子の質を高める方法を模索することになります。


  • POINT2

体外受精の成功に必要な要素、先体反応(精子の受精能検査)をチェック

精子濃度(精子数)や運動率に問題がなくても、精子の卵子に突入する能力(先体反応)の程度が著しく低い場合があります。この場合、精子が卵に自力で突入し受精させる能力が低いため、選別して得られた精子が穿刺注入できるレベルの高品質な精子ではないと判断される場合があります。

精子が自力で卵子に入っていく体外受精では、精子の運動性に加えて先体の機能が非常に重要になります


  • POINT3

自然淘汰を人工的に代行し、淘汰を乗り越えた選抜運動精子に対して高精度精子検査を行う

精子1匹を卵子に注入する顕微授精は最も合理的な方法です。ただ、母子ともに安全かつ健康な妊娠のためには、卵子に自力でたどり着ける精子と同品質の精子が求められます。本来であれば女性の体内で自然に行われるレベルの精子選別を、人の手で代行する必要が出てきます。

当クリニックの精子選別は独自の選別方法で、良好な精子群に選別を行います。DNAが断裂した受精に結びつかないような精子は極力排除します。その選抜された運動精子をスライドグラスに貼り付けて、高精度精子検査をし、『精子の質』を詳しく調べます。体外受精や顕微授精に使用するに値する精子なのか?を判断します。


エスセットでは、精子の選別や詳細な検査結果をもとに、得られた精子がそもそも顕微授精等に使用することが妥当なのかどうかを判断します。その上で奥様側の状況を突き合わせ、男性サイドではどんな治療が妥当なのかをご夫婦に情報提供をして、勝ち目がある顕微授精に持っていく道筋をお示しします。

  • 体外受精、顕微授精を行う前に、得られた精子が穿刺注入できるレベルの高品質な精子なのかどうかをDNAレベルで検査しましょう。まだ男性不妊の4割を占める「精索静脈瘤や男性ホルモンの低下がないかを調べていない場合には合わせて検査をお勧めします。
  • 生まれてくる子供の安全が最優先であることから、私たちが提案しているのが、現在の採卵ありきの不妊治療ではなく、まず精子の質を詳しく調べた上で治療法を検討する新しい治療モデルです
  • 採卵に比べれば、精子はマスターベーションで採取できるので身体的・精神的な負担は大きくありません。まず精子を詳細に調べることで、結果的に早く安く妊娠に至ることが良くあるのです。





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